遠回りが近道
「不幸になれる一番簡単な方法は
他人と自分を比べて落ち込むことだ」
と何かの本で読んだことがある
そうとわかっていても
比べて落ち込む自分もいる
同じ業界で、すごい、と思える人と会った時
何か失敗したと感じた時
思うような結果が得られない時
尊敬ややる気と共に出てくる黒い感情
中途半端な自分を責めたりした過去
今でこそマシにはなりましたが
時々、
「もっと早くからやっておけば、、」
と思うことがあります
大学を出て、生涯教員になると思っていた
教員になった動機は
それまで続けていた何かがなかったから
それしかできないと思っていたから
フランスへ留学した理由も
高尚なものではなく
何もしてこなかった自分を
なんとかしたいと思っていたから
フランスでフランス語を学んでも
それも中途半端なところまで
英語もそこそこ、フランス語もそこそこ
その時は
音楽もヨガもほとんど学んでいなかった
そして教員も3年で強制終了
そこからリハビリをしつつ
ご縁があり
同時習っていたボイストレーニング
のお仕事をいただいた
初めて自分の好きなことが仕事になった喜び
そこから自分を磨こうと決心した
歌を歌うには技術だけでなく、
まず、自分は弱っていた
心と身体を鍛えることが必要だ
と
音楽と仕事と同時に心の勉強
身体のトレーニングをしてきた
そしてヨガに出会い
インストラクターになった
客観的に見ると
充実したように見えるし
今でもそう思っているけれど
心のどこかで
「もっと早くやっておけば、、」
「何かひとつを極めてたらよかった、、」
と思うことがある
その自信のなさが
積極性や行動を妨げることがある
ただ、改めて思うことは
今までの中途半端な
迷った過去
その過去のどれか一つでも欠けたら
確実に今の自分はいないということ
もし小さい頃から音楽一筋で極めてたら
逆にそれしかできない自分に
悩んでいたかもしれない
そして
今出会っている大切な人達とは
確実に出会えていなかった
あの時の、どの自分が欠けていても
今はない
そう思えることができたら
不思議と
あの時
そこそこやっていた英語とフランス語が
活かせる機会に恵まれたり
あの時、強制終了して病んでいた体験を共有できる場面があったり
それが、今の自分の歌や表現に繋がっている
と言っていただいたり
この世界は
その人が見たいものが見える世界
遠回りを遠回りだと思っていると
遠回りな世界に見える
けれど、遠回りが実は自分にとっての近道だった
と思えたら
そう思えてくる
あの時の、情けない自分
最悪な自分
中途半端な自分に
ありがとう、と言えたら
世界は変わる
遠回りは近道
だから大丈夫
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