月輪(がちりん)
最近よく月に関する言葉を耳にします
満月、ブルームーン、マイクロムーン
瞑想する朝によく見えているからかもしれません
空海真言密教の教えの一つに
月輪(がちりん)
という言葉があります
それは
月は丸い、それはずっと変わらない形で存在している
ただ見ている人からすると、太陽による満ち欠けがある
三日月になったり半月になったり新月にも
ただ、月は常に変わらず丸い形で存在している、という例え話
これは人の心も同じという事
心は元々完全なかたちで存在していて
いろんな要因で見えなくなり、欠けたりする
すべきことに囚われたり、余裕がなくなったり、イライラしたり、、、
また嬉しかったり、興奮したり、ワクワクしたり、
そうして人の心は常に形を変えている
けれど本来そのものの形はそのままである
そしてその本来の形は、元々誰でも持っているもの
このことを留めておくと
自分のイライラ、もやもや
相手のイライラ、もやもや
も
月と同じように
満ち欠けしているだけ、欠けているように見えているだけ
さらに言えば
曇り、雨、嵐の時は月は見えない
そうしていろんな要因で見えなくなっているだけ
そう思えたら、自分に対して、人に対して
少し寛容になれる
自分もまだ自分に対して、人に対して
イライラもしたり
その時は少しずつ、この月輪を思い出してみる
少しホッとする自分がいる
自分もあの人も、元々は同じ完全な心がある
ただ今はいろんな要因で見えないだけ
事あるごとにこの月輪(がちりん)
を思い出したいものです
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